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活動交流事業「青少年団体を訪ねて」
  平成20年度、ゆめっと京都は、府内で活躍する青少年団体・グループを訪問し、活動内容や夢や悩みを取材し、その結果を基にして、各地域での活動報告会を開催することにより、青少年団体・グループを支援しようと考えています。
  青少年団体・グループの訪問取材の第8弾はサンタクロースになろう会を取材しました。
  第8回 サンタクロースになろう会
    訪問者  仲副代表、植月広報委員長、北條委員
    対応者  若山正治(発案者)、富楽明美(映像作家)

(Q) 団体の設立から現在までの歩みについて説明していただけますか。
(A)  サンタクロースになろう会は、毎年、12月23日に、サンタクロースの衣装だけでなく、気持もなりきって、鴨川河川敷を自分たちのペースで、楽しく走る大会を主催しています。
今年で7年目となるイベントは、他府県からも参加があり、おかげさまで新聞や、テレビなどのメディアでもたくさん取り上げられてもらってます。昨年はおよそ、参加者は150名、スタッフが50名でした。
実際にマラソンに出ていた中心のメンバーが、はじめは仲間によびかけて、参加者みんなが触れあえる、手作りの大会を作ろうと、2002年に始めたもので、最初は50人くらいの参加でした。いろんな大会に出ていた経験から、その時の感動忘れず、自分たちが今度は、その感動を作り出せる側になり、来てくれた人がうれしいようなものにしたいと考えています。
4回目までは、サンタの衣装は、主催者で用意していましたが、人数の増加により、5回目以降は、自前で準備してもらっており、手作りであったり、市販の衣装に飾り付けをする人も少なくはありません。
ビデオ片手に走り回る富楽さんには、大会のビデオを撮影していただいており、翌年2月にたのしい上映会を開催しています。
(Q) 現在の活動状況はいかがですか。
(A)  今年も大会を開催します。8月31日からミーティングを始めて、大会に向けて準備します。12月23日が当日、2月24日に上映会を開催します。年々おかげさまで、参加申し込みが多くなり、人数を制限するようにしまました。アットホームな雰囲気を残したいのと、場所的な問題から、人数だけが大きくなる、大きな大会にすることは、今のところ考えていません。
この大会は、「手作り感」を大切にしています。
スポンサーさんからは、さまざまな賞品を協賛していただいています。参加者が楽しめるように、いろいろな賞をつくり、速く走ることが一番の賞でなく、一番笑顔や、楽しさをほかの人にふりまけるサンタのような賞を数多く用意しています。参加者同士・スタッフの交流も活発です。
当初は、チラシを色々なところに配っていましたが、5回目からは、スポンサーさんの所などに置いてもらい、人と人がつながるような形で、参加をお願いしています。
一度参加した人が、翌年からスタッフになるというのが多いです。全然知らない者同士のボランティアたち、高校生・小中学生、若者、自称若者?年配の方々などなど、幅広くボランティアがこの大会を支え作り上げています。
昨年は、前日の雨で、土がどろどろになっていたため、走る時間を1時間にしましたが、通常は、2時間で、どれくらい走れるかというものです。ただし、順位を争うものではなく、参加者みんながどれだけ楽しむか、誰もが思わず笑顔になれる大会にしたいと思います。
走る場所は、鴨川河川敷の西岸、丸太町から四条の間です。
(Q) 団体のセールスポイントは何ですか。
(A)  参加者とスタッフが一緒に楽しんで、大会を作り上げていることです。毎年、12月23日の祝日に開催しており、「参加してよかったなあ」と感じてもらえて、本番のクリスマスを迎えてほしいと考えています。幅広い年齢の方が笑顔で参加していただき、3世代で参加されている家族もあります。
いろいろなスポンサーさんから、協賛金や賞品の提供を受けています。お金は、ほしいけど、お金よりほしいものがあります。それは、「想い」です。「大会を通じて、皆が笑顔になってほしいという想い、ほんとに大会できるのか?大丈夫か?という想い、この大会を通じて、人のつながりができてほしいという想い。いいクリスマスの大会になってほしいという想い、京都の新しい風物詩になってほしいという想い」などなど。スポンサーさんのところを回って、想いを共感していただいています。例えば。朝からコロッケを200個揚げて届けていただいたり、豚汁、おにぎりを振舞っていただくほか、食事チケット、お菓子、無料での銭湯入浴などをしていただいています。スポンサーさんには本当に感謝しています。
参加賞は、スポンサーさんに配れる物を考えました。昨年は、タオルを作って、参加者とスポンサーさんに配りました。これからも、スポンサーの方々とは、顔の見える関係を続けたいと思います。
(Q) これからの夢、ビジョンについて語ってください。
(A)  うちの会は、回を重ねるごとに、組織化を強めていこうとはあまり思ってはいません。自然な形で、末永く続いていき、ほかの場所でも、サンタマラソンのような、皆が笑顔になれるような大会ができることを願い、応援できる仲間の集まりでありたいと思っています。そして自分たちの大会を通じて、多くの方とつながり、一緒に毎年とびっきりのクリスマスイブイブを祝いたいと思っています。
毎年12月23日に向けて、一生懸命楽しさと笑顔をを作り出す会です。それでいいと思っています。笑い話ですが、2月の上映会から8月のミーティング開始までを、僕らは、冬眠?夏眠?と呼んでいます。
今年もサンタクロースマラソンを開催しますので、みなさんぜひ参加して下さい。


(今回の訪問を終えて)

取材を受けてくれた若山さんは、近畿青年洋上大学に参加したことがあり、そのときの班リーダーが高桑さんでした。高桑さんには大変お世話になったそうです。
スタッフが楽しんで作っている大会であることが、若山さんの話から伝わってきました。
参加者に配られるしおりも、手作りの暖かみのあるものになっています。イベントが終わって、1月の下旬には、ありがとうのしおりが作られます。スタッフや参加者のコメント、入賞結果、会計報告などが、きちんとまとめられています。
参加者、スポンサー、スタッフの気持ちを一番大切にしている団体なんだなと思いました。
    取材日時    平成20年9月9日(火)19時30分から21時まで
    取材場所    北大路ビブレ内 レストラン

    団体名    サンタクロースになろう会
    代  表    若山正治
    事業内容  サンタクロースの扮装をして、鴨川河川敷を走る大会を主催。
    URL       http://www.geocities.jp/santa_marathon/index.html