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活動交流事業「青少年団体を訪ねて」
  平成20年度、ゆめっと京都は、府内で活躍する青少年団体・グループを訪問し、活動内容や夢や悩みを取材し、その結果を基にして、各地域での活動報告会を開催することにより、青少年団体・グループを支援しようと考えています。
  青少年団体・グループの訪問取材の第10弾は同志社大学学生支援プロジェクト「でまち家」を取材しました。
  第10回 同志社大学学生支援プロジェクト「でまち家」
    訪問者  仲副代表、吉川委員
    対応者  同志社大学学生支援センター今出川校地学生支援課 学生係長 矢田直人、
            学生係 小宮結、難波良憲(学生)、服部朋子(学生)

(Q) 設立から現在までの歩みについて説明していただけますか。
(A)  同志社大学の地域コミュニティによる学生支援を目的としたプログラムが、平成19年度の文部科学省の「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」に採択されて、事業の進展が始まりました。元は紙屋さんだった町家を改修しましたが、もともときれいに手入れされていたため、元の構造を残して、活動の拠点として使うことができました。
今年の4月に、この町家がオープンし、専任の職員が4名常駐して、学生の活動を支援しています。
学生がこの町家において、子ども、大人、高齢者という異世代との関わりの中で活動を行うことにより、社会性や人間力を高めて行くことを期待しています。
(Q) 現在の活動状況はいかがですか。
(A)  毎日開催されるサークル活動「町家サークル」では、手話、茶道、アニメ作り、書道、英語、京都検定、読書会をやっています。サークルによって、学生が講師になっているものや、講師と参加する子ども達をつなぐ役割となっているものがありますが、学生が普段と違う役割を担うことにより、自己成長のきっかけとなってくれたらと思います。
また、季節のイベントでは、毎月1回で、茶道体験、ビーズアクセサリー作り、しおり作り、七夕飾り作り、おはぎ作りなどをやりました。今後の予定は、すいとん作り、俳句ハイク、注連縄作りと続きます。
月1回、時事問題や、身近な問題について、学生と大人が膝をつき合わせながら議論する「井戸端会議」を開催しています。
学生が町内の伝統行事や習慣等を調べ、面白カレンダーを作るプロジェクトもあります。
また、出町地域で開催される年2回のイベント「でまちになじむ日」にも参加しています。4月には、ウォークラリーを行い、調べてきたことを町家に持ち寄り、各班ごとにプレゼンを行いました。
(Q) 団体のセールスポイントは何ですか。
(A)  学生が、自分達で考えて、試行錯誤して、活動を進めています。学生は高齢者の方と話をするとき等、最初は緊張したようだが、どのように接すればよいか等、まずは自分自身で考えることが重要であると考えています。異世代と触れあうことがほとんど経験のないような学生だが、お年よりからは大変歓迎されました。
(Q) これからの夢、ビジョンについて語ってください。
(A)  地域にとって、これまでは大学が近くにあるのに、接点がなかったと受け止められており、ようやく大学が来てくれたと感じていただいている。
地元の小学生の中には、毎日遊びに来てくれる子どもたちもいます。最初に、地域のこどもたちに「でまち家」を知ってもらおうと、京極小学校の給食の時間に、学生スタッフがぬいぐるみを持って行き、遊びに来てもらうように宣伝したおかげです。
お年よりの方々には、町家サークルに来ていただいているかたを除くと、まだ来られていない方がたくさんおられます。もっと地域の方々と交流していきたいと考えています。
スタッフは、最初チラシを配って集めましたが、今では、スタッフが友達を誘って連れてきてくれています。現在40名のスタッフが登録されていて、それぞれ担当のプログラムに関わっています。毎日5名くらいの学生が交代で町家にやって来ます。


(今回の訪問を終えて)

出町の商店街からほど近い寺町通りに面して、でまち家はありました。2階建て京町家で、玄関を入ると、店の間があり、走り庭が奥まで続いています。畳の間に上がらせていただき、離れに案内していただき、お話を聞きました。
4月から始まった取り組みにより、大学が地域コミュニティの一員となり、この場が大学と地域の交流拠点となりつつあります。大学の町と言われる京都市の中で、同志社の取り組みは、他の大学や青少年団体にとって大変参考になると思われます。
    取材日時    平成20年10月8日(水)19時から20時30分まで
    取材場所    でまち家(京都市上京区寺町通り今出川下がる)

              同志社大学学生支援プロジェクト「でまち家」
    事業内容  同志社大学の地域コミュニティによる学生支援方策
    URL       http://www.doshisha.ac.jp/students/support2/machiya_project/index.php