(Q) | home's viの設立から現在までの歩みについて説明していただけますか。 |
(A) |
自分がNPO活動に関わって来たことから話します。
大学に入学し、これまでの受験勉強を脱した時、一時自分の道を見失ったが、北海道での1か月間の農業体験を経て、新風館で環境イベントをされていたセージの活動を知り、市民活動に関わるようになりました。その後、様々なイベントに関わり、4、5年間で100回くらいのイベントを開催してきました。また、自分の家を開放して、紹介性のコミュニティを始めて、20大学から1,000人を超える学生が集まるスペースとなりました。
大学を卒業して、一旦、東京で就職しましたが、3年前に京都へ戻りました。ITサービスを行う企業を仲間と起こしましたが、昨年11月頃から、人と人を繋ぐ場として、home's viの活動を本格的に始めました。現在、NPO法人の申請中です。
(平成20年8月に、京都府より特定非営利活動法人の認可を受けた。) |
(Q) | 現在の活動状況はいかがですか。 |
(A) |
コミュニティスペース「お結び庵」の運営、各種ファシリテーション手法の調査・研究・開発・実践、各種イベントの開催により、参加した個人や地域が活性化することを促して、彩りある社会を創造したいと考えています。
現在は、有給スタッフ3名、全部で20人前後の関わっている人がいます。今年3月15日に開催した「京都きずなサミット」が、home's viを始めての大きなイベントです。「この街で、もっと楽しく、過ごすには」をテーマとして、立場を越えた多様な参加者が集う空間での議論から、新しい京都の姿や社会的ニーズを発掘することを目的として開催しました。オープンスペーステクノロジー(OST)の手法を使った9時間のワークショップです。
大変好評でしたので、11月30日に、京都文化博物館などを会場にして、第2回「京都きずなサミット」を開催しようと、現在準備を進めています。
また、今年の7月には、「ストーリーテリング・パフォーマンス&ワークショップ」を法然院・永運院にて開催しました。
また、"Think Earth, Act Local"(地球を意識しながら地に足の付いた活動をすること)を体感する場「ちきゅうじんカフェ」を京都で2回開催しました。 |
(Q) | 団体のセールスポイントは何ですか。 |
(A) |
場づくりのノウハウ、オープンスペーステクノロジーのスキルがあります。コミュニティスペース運営を6年間やっており、京都市内の学生からは、イベント開催や仲間づくりについて相談があります。
また、京都で関わって来た仲間が、神奈川県、愛知県、島根県などで、週末だけオープンにするなどのコミュニティスペースを作っています。たんぽぽの種が飛んでいった先で、また花を咲かせるように、自分が始めた活動が全国に広がっています。 |
(Q) | これからの夢、ビジョンについて語ってください。 |
(A) |
京都市が、まちづくり100人委員会の委託先を公募しており、home's viとして応募しました。市民団体が主体となった委員会を作りたいと思います。
(8月に京都市から「京都市未来まちづくり100人委員会」事業を委託)
コミュニティスへース「お結び庵」を作り、世代、国を超えて、人と人とのつながりの場となるようにしたいと思います。(8月に町家コミュニティスペース「お結び庵」オープン) |
(Q) | 悩み、課題はありますか。 |
(A) |
NPO活動では、ちゃんと食べて行けないことです。現在は、ウエブ開発、コンサル業務で食べています。社会を良くする活動に360°関われるようになり、早くちゃんとやっていると認められたいですね。大学生が卒業する時に、NPOが選択肢となるようにしたいと思います。 |
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| (今回の訪問を終えて) |
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home's viの事務所は、上京区内の町家にあり、2階は、人が自由に交流できる多目的の京町家コミュニティスペース「お結び庵」として運営されている。
京都市内で、6、7年間活動されてきた結果、京都の学生や他府県の若者から頼りにされており、その多様なネットワークや、これまで活動を続けて来た経験は学ぶものが多いと思います。
ゆめっと京都と同様に、人と人とのつながり、ネットワークの支援をしたいと考えている団体であり、今回の訪問をきっかけにして、さらに交流を図っていきたいと思います。
(7月に取材した内容に、8月以降の動きを補足しました。) |