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                  | (Q) | Happy*Cafe style Projectの設立から現在までの歩みについて説明していただけますか。 | 
                  | (A) | 私は、福知山市の出身で、福知山の高校を卒業してから、大阪音楽大学に入学し、在学中から、クラリネットアンサンブルを結成し、代表として活動していました。 去年3月に大学を卒業するときに、福知山市内の厚生会館でコンサートを開催しました。これは、高校の卒業時に、同級生と約束していたことなのです。たくさんの方に集まっていただいたことが、福知山でコンサートを開くきっかけになりました。
 子どもの頃から、福知山は寂しいまちだと思っていました。大阪に住むようになって、福知山には文化が少ない、大阪では毎日コンサートがあり、身近に音楽がある。この状態をどうにかしたいと思うようになり、自分ができることからやろうと思い立ちました。
 Happy* cafe style Projectというのは、「カフェ」をほっと一息つける、幸せな思いを感じてもらう場所、居心地のよい、また来たいと思える場所として、新しく定義し、その空間を音楽を通して感じていただこうというプロジェクトです。
 今年の5月から、毎月1回、福知山厚生会館を借りて、「音楽で福知山(まち)をつなぐフレッシュコンサート」という名前で開催しています。5月のコンサートは、地元の両丹日日新聞に掲載していただき、120人の来場がありました。
 毎月コンサートを開催するうちに、福知山の皆さんにも活動を知っていただくようになり、小学校、商工会議所青年部、市民病院などからも呼んでいただくようになりました。また、福知山の和太鼓ユニット「ひとつ」のメンバーの方々と知り合いとなり、福知山を活性化したいという思いに共感し、一緒に演奏するようになりました。
 福知山駅の北側にある福知山ファミリーに行ったとき、子どもの頃から親しんでいて、大変賑わっていた施設がこんなに寂れてしまったことは非常に残念に思いました。ファミリーの今後の可能性を感じてもらおうと、福知山成美高校の吹奏楽部や、福知山の若者に協力してもらって、9月にファミリーでコンサートを開催しました。コンサート開催の直前には、ファミリーが年内に閉鎖されることが明らかになりましたが、駅の北側にも、人が集まり、にぎわう場が必要であると訴えて、京都新聞と読売新聞に掲載していただきました。
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                  | (Q) | 現在の活動を教えてください。 | 
                  | (A) | 12月のフレッシュコンサートは終わりました。12月17日の夜には、このカフェメイにて、クリスマスコンサートを開催します。 また、12月31日、年越し大晦日ライブin明覚寺というイベントを開催します。吉田佐和子と、和太鼓ユニット「ひとつ」との初めての自主公演コラボライブです。明るい福知山であってほしいと、テーマに「音楽で終わり、音楽で迎える」をかかげ、今回の年越しライブを行います。現在、ライブのための練習を行っており、今日もこれから夜久野町まで行って、太鼓ユニットとの合同練習を行います。
 その他にも、福知山のいろいろな団体から呼んでいただき、ミニコンサートを開いており、ほぼ毎週のように、大阪から福知山に帰っています。
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                  | (Q) | これからの夢、ビジョンについて語ってください。 | 
                  | (A) | 来年は和太鼓ユニット「ひとつ」と一緒に、音楽と地域活性化を絡めた活動を行いたいと思っています。 厚生会館で毎月コンサートを開催してきましたが、活動を行う中で、これまで演奏会に足を運んだことがないという方に、私の音楽を知ってほしいと思うようになりました。先日、住宅街の中でコンサートを行なったところ、多くの地元の方が集まってきてくれました。これからは、いろんな地域でコンサートを開催して、より身近なところで、たくさんの方に来てもらいたいと思います。
 特にお子さんや、お年寄りの方を対象にしたコンサートを行なっていきたいです。
 福知山で活動するようになり、信念を持ってらっしゃる店があったり、活発に活動されている人とつなげていただいた。福知山には、素晴らしいものがあるのに、それがバラバラでつながっていないと思います。自分自身がつなげてもらったように、私は音楽で、福知山をつなげていきたいと思っています。
 現在2年後の5月26日、27日の2日間、福知山厚生会館の全ホールを押さえています。そのときには、いろいろおもしろいイベントをやろうと相談しているところです。
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                  | (Q) | 課題・悩みはありますか。 | 
                  | (A) | 資金面で悩んでいます。毎月のフレッシュコンサートも、当初の120名の参加者があればよいのですが、40名くらいの参加になると、会場代や遠方からの演奏者の交通費を出して、収支が赤字になってしまいます。会場代が無料の施設を使うと、入場料をいただくこともできないという状況です。 運営面では、自分がいつも福知山にいるわけでないので、福知山で信頼できる仲間を増やしたいと思います。私たちの思いに賛同してくれる人が必要です。
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 | (今回の訪問を終えて) | 
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 | 大阪に生活拠点があり、大阪と福知山を往復しながら音楽活動をされている吉田さんに連絡を取り、福知山で演奏の練習をされる前に時間を取っていただきました。吉田さんは、福知山に頻繁に通われて、福知山をもっと活性化したいと精力的に活動されています。 吉田さんや和太鼓ユニットの若者たちが、今後どのような活動をしていくのか、引き続き注目したいと思います。
 取材したカフェは、オムライスが美味しいということでしたので、お近くにお寄りの方は一度ご賞味ください。
 また、大晦日には、クラリネットと和太鼓のライブが開催されます。近隣の方は出かけられてはいかがでしょうか。
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