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平成27年度 青少年の活動交流推進プロジェクト
親子ゆめひろば開催

平成28年2月11日(木・祝)城陽五里五里の丘(京都府立木津川運動公園)にて、親子で楽しめる体験型イベント「親子ゆめひろば」を開催しました。「クラフトブース」「遊び・体験ブース」「食ブース」「メインステージ」の4つブースで構成され、当日は天候に恵まれ約600名の方が来場しました。
    
    
    
クラフト

  クラフトブースでは、竹食器作り、エコバッグ作り、木の幹の絵に葉っぱをスタンプするという3 つのコーナーを担当しました。
  親子ゆめひろばは今回が第1 回の開催という事で、ゼロから考えるところからのスタートでした。実行委員のほとんどが自分たちで何かを企画した事のないフレッシュなメンバーで、分からない事ばかりの状態から始まりました。そんな状態ではありましたが、スタッフである自分たちも当日の来場者もワクワクできる内容を考えたり、材料である竹を切り出したりと、限られた時間の中でそれぞれが精一杯準備を進めました。
  実行委員や当日参加のスタッフは普段からの自分たちの活動での経験があるので、当日、なんとか形にすることは出来ました。しかし、果たしてそれで良いのか? 企画の段階でもっと内容を詰めることが出来たのではないか? など思うところもあります。
  他の団体の方々とは、普段はなかなか一緒に活動する機会はありません。今回こうして他の団体の方と実行委員として一緒に企画・運営をしていく中で、普段はどんな活動をしているのかを話したり、お互いの持っている知識を出し合って企画を考えたりと、普段の自分の活動を省み、新たな知識を手に入れる貴重な経験となりました。
クラフトブースリーダー:ミロ
    
    

遊び・体験

  私は今回の親子ゆめひろばに、遊び・体験ブースのリーダーとして参加しました。このブースは、私を含めた大学生3人と社会人2人の計5人の実行委員が中心となって企画・運営を進めていきました。京都府立木津川運動公園でこの親子ゆめひろばというイベントを行うという事と日程以外、内容はほぼ決まっておらず、一からイベントを企画していくのはとても難しい作業でした。
このブースのミーティングはとても活発で、たくさんの意見やアイディアが出ました。出た意見をまとめ、より良いブースになるよう5人で内容を深めていくのは大変ではありましたが、とても良い経験になりました。ミーティングを重ねた結果、遊び・体験ブースで企画したのは、イベント会場全体をまわるスタンプラリーでした。このブースが出した火付け体験、植樹、コマやけん玉などの昔遊びの3つのコーナーの他、クラフトブースと食ブースにも協力して頂き、成立しました。たくさんのブースに参加してもらったため、たくさんのコミュニケーションが必要となりました。
  当日までの準備はもちろん、イベント当日にも、来てくださった人たちにわかりやすくブースの説明をするためにコミュニケーションを大切にしてイベントを進めることを意識しました。今回のイベントでブースのリーダーという役割をさせて頂いたことで、いろんな大人の方とコミュニケーションをとったり、何回も話し合いをしたり、自分たちが中心となって企画をしたりと、貴重な経験をたくさんすることができました。決めなければならない事柄が多く、悩んだこともありましたが、その分得られたものも多く、リーダーとしてこのイベントに参加することができて本当に良かったと思います。
遊び・体験ブースリーダー:にこ
    
    


  食ブースでは、少しでも親子で参加できる店にしようという目標を定め、「ぜんざい」「宇治茶づけ」「フランクフルト」「たこ焼き」の4つのコーナーを作りました。
  最初は自分たちがやりたいことを挙げていくだけなので、とても楽しかったのですが、火気の扱いはどうしよう、保健所への届け出もしなくちゃいけない、と慣れない作業に諦めたくなるときもありました。また、親子ゆめひろば実行委員会議でしか顔を合わせられないために、話し合いがうまく進まないときもありました。しかし、実行委員のメンバーで役割を分担しながら、少しずつ必要事項を決めていきました。
  当日はお天気にも恵まれ、お客さんもたくさん来てくださり、食ブースの実行委員、そして当日スタッフともに、お客さんとの関わりを楽しみながら活動することができました。
  当日のイベントが成功したことは勿論ですが、初めて顔を合わせるメンバーと初めての作業をしたことで、学びの多い機会となりました。今回感じたことやできたことを他の場でも生かしたいと思います。
食ブースリーダー:ちゃこ
    

メインステージ

  メインステージではプロとして活動する2 組の方にステージを飾っていただきました。午前中のステージではミュージシャンの「小倉ユウゴ」さんが「京都」を題材とした自身の楽曲を弾き語りで演奏してくれました。レジャーシートをひいて親子で聴く方、メインステージに近づいて聴く方、各ブース体験の場所でそのまま聴く方と参加者1 組1 組さまざまな聴き方のスタイルがありましたが大きな会場を音楽を通して共有する時間が生まれていたように思います。
  午後のステージを飾ってくれた女性二人組ユニット「天晴れ天女ズ」は、なにわのスーパーアホドルとして10年以上の芸歴を誇る村上三奈さんとキンボールスポーツワールドカップメダリストであるオムニキンゆきえさんによるユニットです。午前中の小倉ユウゴさんも彼女達2人にも会場にいる全員が「プロとは何か」を体現し、実感する時間を共有させていただいたように思います。大きな会場全体の各ブースに各自目的ごとに散らばっていた参加者をメインステージに集めて円をつくりあげてしまう彼女達のパワーと元気に子ども達だけでなく、大人も元気をいただきました。今回の2 組の方のステージが子ども達の未来にとって少しでも原体験として残るものとなっていたら嬉しいです。
メインステージ担当:宮崎要輔
    

青少年の活動交流推進プロジェクト
「親子ゆめひろば」を振りかえって

  青少年の交流を推進するプラットフォーム事業として、学生から社会人までが企画に携わり、組み立ててきました本イベントは、2月とは思えないほど暖かな晴天のもと、大盛況のうちに幕を閉じました。
  本イベント、親子ゆめひろばのテーマは「あったかい〜 心も体もぽっかぽか〜 」。通常なら寒い時期である2 月に実施する屋外イベントでありながら、多くの参加者に来場いただき、楽しんでいただくために、クラフト、遊び・体験、食、ステージの4 つのブースを用意しました。温かい料理や火付け体験など体が温まるものや、クラフトや遊びを通して親子の交流を促進することを狙いとした心が温まるものなど、テーマに沿って趣向を凝らしたブースには多くの家族連れが訪れました。
  企画を通して、実行委員はイベント企画の難しさや奥深さ、喜びややりがいを知ることとなりました。当初、実行委員会全体会を月に1回開催し、その合間に各ブース担当グループがリーダーを中心に話し合いを進め、そこで話し合われた内容や課題を次の全体会で分かち合うという進め方を想定していました。しかし、実際には各ブース担当グループの話し合いが円滑に進まず、全体会がほぼ唯一顔を合わせ、話し合いをする場になっていました。
  なかなか話し合いが進まず、いっこうにイベントの全体像が見えてこない状態に誰もが不安を抱いていましたが、それを公に口にする者はおらず、その解決策も話し合われない状態が続いていました。役員においてもその状態は同じで、京都府関係の手続きや、実施場所である京都府立木津川運動公園の使用許可、消防や保健所への申請など、事務的な手続きは粛々と進んでいたものの、イベント自体の企画は難航していました。
  不安ながらも各自が役割を持ち、果たすことによって、当日を迎えることができました。全てがスムーズであったとは言い難いですが、困難なプロセスがあったからこそ、このプラットフォームやイベント実施から学ぶことは多かったように思います。
京都青少年ゆめネットワーク役員 酒井俊彦
(( 公財) 青少年野外活動総合センター友愛の丘)